多摩川と海老取川が交差する羽田の五十間鼻は眼前に水の景色が広がり、朝から夕方まで佇む人が後を絶ちません。京急空港線天空橋駅から歩いて6〜7分ほど、旧羽田空港駐車場内から移設された羽田大鳥居も近くにあります。
その五十間鼻から多摩川沿いの道を大師橋方面に向かって歩いて行くと、道に沿って高さにして1mもないくらいの赤レンガの壁が見えて来ます。
かつては大雨などで氾濫しては周辺に甚大な被害をもたらしていた多摩川。大正7年(1918)、時の内務省が洪水対策として「多摩川河川改修計画」を作成、河川改修工事に着手しました。工事は昭和8年(1933)まで続き、その間に羽田レンガ堤防が約1.6kmに渡り建造されました。
昭和20年4月15日の城南大空襲の際には、羽田付近も襲われたが、赤レンガ堤の外側で火災を避け避難所とすることができたといいます。赤レンガ堤防は、多摩川の水害だけではなく、空襲による戦災からも多くの人々の生命財産を守ったのでした。
現在はその役割は終え、ところどころ切断はされていますが、当時の原形の赤レンガ堤防を見ることができます。堤防の両側に住宅が建ち並んでいる風景は昔の漁師町、羽田らしさを感じさせます。
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店名・施設名 | 羽田レンガ堤防 |
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最寄り駅 | 穴守稲荷駅(京急空港線)、大鳥居駅(京急空港線)、天空橋駅(京急空港線、他) |
住所 | 大田区羽田6-11-5(羽田五十間鼻) |