中原街道沿い、田園調布本町交差点から丸子橋方面に向かう左側に大江戸商会があります。創業から90年以上になる園芸専門店ですが、この春から店内に「Edo café」がオープンしました。「えどカフェ」と聞いて、江戸趣味のカフェかなと思ったのですが、実は経営者の方の苗字が「江戸さん」なのでした。
園芸店らしい緑に囲まれた入り口の横に「Edo cafe」の看板があります
代表取締役で四代目にあたる江戸建一さんによれば、かつては園芸店として主に地元や川崎の農家がお客様で、種、肥料、農薬などの販売が中心でした。現在は農家の数が減り、専門知識を生かし幅広く園芸用品を取り扱っています。
今回カフェをオープンするにあたっては奥さんの令子さんの強い思いがありました。コーヒーが好きで、お菓子づくりが得意だった令子さんは、数年前に自分たちが味わって美味しいと思えるものを提供できる、そんなお店ができたらという思いを建一さんに伝え、理解を得ることができました。
カウンターは健一さんの手づくりだそうです
ハンドドリップでていねいに入れてくれます
アイスコーヒーと令子さん手製のフィナンシェ
その後は家族で話し合い、美味しいコーヒーを求めて有名店を回り続けました。そして北鎌倉にある「石かわ珈琲」に行き着きました。
「とにかく自家焙煎のコーヒーも自家製チーズケーキも美味しくて、このお店のコーヒーに決めました」と令子さん。それからオーナーの許可も得られ、お店に通い詰めてコーヒー豆の取り扱い方から淹れ方まで5〜6年ほどかけて学びました。その間に大田区産業プラザで行われた「起業セミナー」にも参加してカフェの経営についても勉強しました。そして2020年3月、一度はオープンしたのですが、コロナ禍が始まり4月に入ってからはテイクアウトだけの営業を余儀なくされました。
自粛が明け、ようやく6月の中旬くらいから店内営業を再開したところです。コーヒー豆は「石かわ珈琲」から仕入れ、オーダーを受けてからハンドドリップでじっくり淹れます。「コーヒーマシンも考えたんですけど、やはりハンドドリップがいいかなと思いまして。正解でしたね」と令子さん。
「本日のケーキ」、チーズケーキ、フィナンシェなどのお菓子もすべて令子さんの手づくりで、お客さんに好評です。
園芸店は五代目の昇平さんが携わるようになり、家族での切り盛りが続きます。インスタなどSNSも積極的に活用し、「最近は小さな子ども連れのお客さんも増えて来たね」(建一さん)とうれしい変化も。環境保全型栽培に積極的に取り組んでいる農家が生産した野菜も購入することができます。
環境保全型栽培に取り組んでいる農家が生産した朝採れの野菜を販売
田園調布通り商店会の会員でもあり、「六間通り(商店会)も前はお店がたくさんあったんだけどね」という建一さん、令子さん、昇平さんともにカフェの存在がお店と街の雰囲気を少しでも変えられればと考えています。園芸品店ということで、木と土のやさしさを感じながらコーヒーをゆっくり味わいたいですね。夏季限定でコーヒーゼリーもメニューに加わります。
メニュー
大江戸ブレンド 400円
アイスコーヒー 400円
チーズケーキ 400円
フィナンシェ 200円
コーヒー豆(大江戸ブレンド) 100g700円など
Edo café
大田区田園調布本町45-3
カフェ
10:30〜17:30
03-3722-5207
月曜・火曜休み
大江戸商会
8:00〜18:30
03-3721-5073
火曜休み
商店街名 | 田園調布通り商店街 |
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店名・施設名 | Edo cafe |
代表者名 | 江戸令子 |
最寄り駅 | 沼部駅(東急多摩川線) |
住所 | 東京都大田区田園調布本町45−3 |
定休日 | 月曜・火曜 |
Web | https://www.instagram.com/edo.cafe/ |
お問い合わせ | 03-3722-5207 |