近くには駅も商店街もない、出雲小学校のすぐ近く、住宅街の中にそのお店はありました。
看板には「甘味処 母の箪笥(たんす)」。ある場所も店名もちょっと不思議だけど、訪ねてみると、とても気さくな雰囲気で、「母の箪笥」の店名には代表である鈴木信義さん(69歳)と奥様の思いが込められていました。
信義さんがお店を始めたのは2021年5月のこと。
「昨年、母が亡くなりまして、100歳でした。その母の嫁入り道具の一つが箪笥です。母が生まれた時に柿の木を植え、嫁に行く時に、その木を使って箪笥を拵えたとのことです」。
長く携わっていた仕事から離れた信義さん、「地域の憩いの場を作りたい」と考え、自宅でお母さんが過ごしていた部屋を改装して、“甘味処 母の箪笥”をスタートしました。
「昔は、商店街に行くと甘味喫茶があったものですが、今はほとんど見かけないですね。そこで、甘味処にしようと考えました」。メニューはあんみつ、お団子、コーヒー、紅茶、クリームソーダなどがあります。開店の午前10時から11時30分までの“モーニングセット”はトーストにハム、卵焼き、ドリンク付で破格の500円(税込)。夏季限定のかき氷、お彼岸限定のおはぎも好評でした。
店名の由来である“母の箪笥”を眺めつつ、アットホームな空間でゆっくり時間を過ごしたくなるお店です。ペット同伴の場合は外にテラス席が用意してあります。
甘味処 母の箪笥
営業時間:午前10時〜午後4時
店名・施設名 | 甘味処 母の箪笥 |
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最寄り駅 | 糀谷駅(京急空港線) |
住所 | 大田区本羽田1-3-24 |
定休日 | 日曜日・月曜日 |
お問い合わせ | 03-3741-9160 |