夕暮れ時の商店街でご飯やビールが恋しくなるような、ほんのり甘さを含んだ醤油を焦がした香りが漂ってきて…、思わず足を向けると店頭で焼き鳥を焼いている店にたどり着きます。
おかずにも、おつまみにも、おやつにもなる最強のお惣菜とも言える焼き鳥。お店で食べるようなちょっとリッチな「本格焼き鳥」を気軽に持ち帰りできるお店を紹介します。
※店舗情報は2026年4月取材時の情報です。
※予告なく内容が変わる可能性がありますのでご了承ください。
【西馬込】やきとり 花鳥
【︎蒲田】えど屋
【久が原】鳥岡
【︎糀谷】竹光
【矢口渡】鳥勢
【石川台】鳥岡商店
【梅屋敷】竹沢商店 梅屋敷
【西馬込】やきとり 花鳥
以前は焼き鳥の持ち帰りだけでなく、中で焼き肉を食べることができるお店でしたが、現在は焼き鳥一本に絞って営業。この地で開業して25年近くになります。

「ワンオペで1日に作れる量が決まっているので、売り切れたら終了です」と語るのは店主の松本岩男さん。「冷凍ものは使わず、その日仕入れた鶏肉を当日に仕込むので、ジューシーな焼き上がりを味わっていただけると思います」。

「タレも含めて保存料、添加物は一切使っていませんから、お子さんでも安心して食べていただけます。タレはオリジナルですが、そんなに特別なものでもありません。お客さんに美味しいと言っていただける味を求めて作っています」。


午後4時ごろから松本さんが焼き始めると、ご近所のお客さんがやってきます。お客さんと会話したり、おやつにその場で食べるお子さんがいたり。焼き鳥を焼いたときにふわりと上がる煙のようにほんわかした気分になる街なかの夕方のひとときが、ここにあります。
やきとり 花鳥
【アクセス】
所在地:東京都大田区南馬込5-40-5
アクセス:
都営浅草線 西馬込駅から徒歩1分
東口出口を出て第二京浜国道を横浜方面に進みすぐの松葉寿司の角を左に、そしてすぐの角を右に進みます。ゆるい坂を下って最初の四つ角の右にお店があります。
【店舗情報】
営業日:火〜日 16:00〜売り切れまで
定休日:月
Instagram:@yakitori_kachou
【︎蒲田】えど屋
2011年10月オープン、持ち帰り専門で営業を続けています。扱っている食材はすべて国産のものを使用し、一つひとつの肉は大きめ。食べるとほどよい弾力のあと、口の中でほろほろと肉がほぐれて食べやすく美味しい!


タレは焼き鳥にはつきものの濃いめではなく、サラサラとしてさっぱりめ。これがまた、肉の味を引き立てています。塩でいただく手羽元も絶品です。
「好みはそれぞれあると思いますけど、ほかと違うオリジナルのタレを作っています」と店主の池田昌弘さん。おつまみとしてはもちろんですが、夕飯のおかずとして買っていくお客さんも多いとのこと。さっぱりめのタレが人気です。仕込みや販売は奥さんのジャネットさんの出番です。


池田さんは地元出身で同級生の方たちがお客さんとして訪れることもあるのだとか。
「それは励みになるし楽しみでもありますね」。材料などの価格が上がってきていますが、「業者さんたちがみんなで協力してくれているので、なるべく今のままで続けていきたいと思っています」。
えど屋
【アクセス】
所在地:東京都大田区西蒲田7-50-13
アクセス:
JR京浜東北線、他 蒲田駅から徒歩5分
西口からサンライズアーケードを進み、アーケードの屋根が途切れたところの右側角にお店があります。
【店舗情報】
営業日:火〜日 16:00〜20:00くらい(日によって前後する場合があります)
定休日:月
【久が原】鳥岡
昭和50(1975)年3月、藤木正明さん、英子さんがご夫婦でスタートしたお店。長年続けてきましたが、4年前にご主人が他界、英子さんは「続けるかどうか迷ったんです」が、日頃から買い物に来られる多くのお客さんから、「日数を減らしてでも続けてほしい」との声に後押しされて、現在は週3日で営業しています。

鶏肉は大山どりを使用、リーズナブルなお値段での提供を続けています。
「正直、きついんですけどね、主人とやっている時から、とにかく、お客さんに喜んでもらえるようなるべく値上げしないように続けていけたらと思っています」。


安いからと言って材料やつくり方に手抜きはありません。
「本当にシンプルだけど、ていねいにつくっています。これ以上はできません」と笑顔の英子さん、お店の焼き鳥には、その気持ちがこもっています。
ヤキトリの肉は弾力があってかみごたえがあります。一方、ネギマの肉はやわらかくて、堅めのネギとのバランスが絶妙です。

「タレは何日かおきにつくっています。いろいろな素材を入れてとろみを出すために2時間くらい煮込んでいます。でも、ヤキトリを焼いて浸けるとサラッとしてさっぱりしているんです。このタレはウチの自慢ですね」。
もも焼きやチキンロールなどの手づくり惣菜も人気です。
鳥岡
【アクセス】
所在地:東京都大田区南久が原2-7-1
アクセス:
東急池上線 久が原駅から徒歩0分
駅から久が原駅前通り末広商店会に入ってすぐの左側です。
【店舗情報】
営業日:火、金、土 10:00〜19:00
定休日:日、月、水、木
【︎糀谷】竹光
糀谷商店街中ほどに大きな「竹光」の看板。
「糀谷で25年、その前は新丸子で20年、東村山でも5年、都合50年この道一筋です」と笑顔で語る店主の五十嵐光男さん。御歳83歳の五十嵐さん、今日も店頭で元気に焼き鳥を焼いています。

鳥肉は宮崎産。仕入れて全部自分で仕込みます。タレは昔から変わらない「秘伝のタレ」。肉はコリッとした歯触りながらやわらかみがあって新鮮さを感じさせる美味しさです。


焼き鳥メニューはとりねぎ、砂ぎも、つくね、手羽先の4種類。2〜3割焼いておいて、注文を受けて焼き上げていきます。
「昔はね、商店街ももっと人が大勢歩いていて、賑やかだったけどね。ウチもずいぶん行列ができていました。今はだいぶ寂しくなっちゃった」と五十嵐さん。
居酒屋は息子さんが兄弟で切り盛りしてこちらも人気店。店頭の焼き鳥販売と相まって、商店街の賑わいに一役買っています。

竹光
【アクセス】
所在地:東京都大田区萩中2-1-17
アクセス:
京急空港線 糀谷駅から徒歩3分
駅から環状8号線を渡り、糀谷商店街に入って中ほどの左側です。
【店舗情報】
営業日:月〜土 16:00〜22:00
定休日:日祝
Instagram:@takemitsu_izakaya
【矢口渡】鳥勢
「鳥勢」は矢口の渡商店街の中にあって3度の移転を経て現在地で33年、トータル45年になる近隣の人にはすっかりおなじみのお店。午後4時半ごろから店頭販売の焼き鳥が始まると、そのタイミングを見計らってお客さんが来始めます。
「池上や田園調布あたりからも焼き鳥を買いにお客さんが来ますよ」と店主の早坂紀生さん。語る間も焼き鳥を焼く手は止まりません。

早坂さんは独立する前、雑色の竹沢商店で12年勤めて焼き鳥のノウハウを学びました。現在も材料は竹沢商店から仕入れています。
仕込みの串打ちはスタッフ総出で1日1000本ほど準備するとのこと。

焼き鳥も人気ですが、大衆酒場の鳥勢も大人気。夕方ごろから席が埋まり始め、2階までほぼ毎日満席になっています。持ち帰りではなく、お店でゆっくり食べたい、飲みたい方は予約していくのが安心です。


鳥勢
【アクセス】
所在地:東京都大田区多摩川1-20-12
アクセス:
東急多摩川線 矢口渡駅から徒歩1分
多摩川方面改札をでて左方向へ進むと左側にあります。
【店舗情報】
営業日:月〜土 16:30〜22:30
定休日:日
【石川台】鳥岡商店
石川台で開店から56年になる鳥岡商店。夕方になると店頭には焼き鳥を求めてお客さんが集まってきます。
店主の月岡伸六さんは鳥岡チェーンの創業者でもあります。月岡さんは当時、主に城南地区でいくつかのお店を経営していましたが、石川台のお店を任せていた弟さんが亡くなったことを機に、このお店に落ち着いたとのことです。
月岡さんにはまた「民謡の師匠」という顔があり、尺八・笛の演者であり、萩中音頭などの作曲を手掛けています。

「自分で鳥をさばくから、“せせり”とか他では無いような稀少な部位も焼き鳥にできるんだよ」と月岡さん、話をしながらも、84歳とは思えない包丁さばきで次々に“せせり”肉をきれいにはがしていきます。焼き鳥の“せせり”を1本いただきましたが、肉に弾力があり、噛むときにほどよい歯ごたえで、濃厚な肉の味わいが楽しめます。他に“さえずり”もメニューにあったりして、その食感や味を試してみるのもいいですね。



焼き鳥はねぎま、レバー、つくね、皮、砂肝、ナンコツ、ハラミ、ハツ、ボンジリ、さえずり、手羽先などほぼ焼き鳥のメニューが揃っています。
昭和の香りが残る店先で、焼き鳥のバリエーションをお楽しみください。
鳥岡商店
【アクセス】
所在地:東京都大田区東雪谷3-19-17
アクセス:
東急池上線 石川台駅から徒歩6分
駅を出て右方向に進み、最初の四つ角を右に曲がり、石川台希望ヶ丘商店街に出たら左に曲がって直進。あとはひたすら進むと左側にお店があります。
【店舗情報】
営業日:水〜月 8:00〜20:00(店頭の焼き鳥は15:00ごろから)
定休日:火
【梅屋敷】竹沢商店
第一京浜国道から梅屋敷東通り商店街に入ってすぐのところにある「竹沢商店」。間口の広い店頭の焼き台で焼き鳥や焼き豚がジュウジュウ音を立てて焼かれていて、なんだか縁日のような雰囲気に心もお腹も惹かれます。

「雑色が開店から60年くらい、梅屋敷は50年くらいと聞いています」と語るのは店長の星野聖羅(せいら)さん。
「ウチの特長は、その日さばいた鳥を仕込んでいますから新鮮だというのが一番ですね」。タレは甘めで濃いめ。「お客さんには喜んでいただいています」。塩とタレの要望は「半々くらいですかね」とのこと。

店頭で話をうかがっている最中もお客さんがひっきりなしに来ますが、星野さん、小気味いいテンポで焼きながら、聞きながら、注文をさばいていきます。つくね、とりねぎ、とりかわ、手羽先が同店のやきとりメニュー。牛豚のもつ煮込みも根強い人気です。


竹沢商店 梅屋敷
【アクセス】
所在地:東京都大田区大森中2-2-13
アクセス:
京急本線 梅屋敷駅から徒歩1分
駅から第一京浜国道を渡り、商店街に入ってすぐの左側です。
【店舗情報】
営業日:火〜日 11:00〜19:00
定休日:月
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