●この事業を企画したリーダー
1.水門通り商店街振興組合
有限会社C&C(クリーニング店)/澤 正義さん
2.南六郷団地ショッピングセンター店舗会
おおたラーメンこども食堂(ラーメン店)/武井 恵美子さん
●「忍者フェスタ」はどんな事業ですか?
この事業は水門通り商店街振興組合と、南六郷団地ショッピングセンター店舗会の合同で企画しました。
両商店街の複数の店舗内に忍者シールを隠して貼っておき、イベント開催前の1週間内に忍者シールをすべて見つけてもらうこと。これをメインとなる当日の忍者イベントへの参加条件としました。
両商店街の中を親子で楽しみながら歩いてどんなお店があるのかを知っていただけましたし、お店の人と子供たちの交流が生まれるきっかけにもなりました。また、「商店街内での500円以上の買い物」を隠れ忍者探しの参加条件としたので、店舗での購買にも直接つなげることができました。
メインイベントは、京急線雑色駅駅前の広場と、南六郷団地ショッピングセンターの広場、両会場に子供が遊べる忍者のアトラクションを設置し、たくさんの親子が遊びに来てくれました。
●この事業を企画した理由を教えてください
昨今コロナの影響もあり、地域のお祭りや商店街イベントを実施できず、子供たちが楽しめる場が極端に減ってしまいました。店舗と子供の交流をもっと増やしたい、子供たちに楽しんでもらいたい!そんな想いでこの事業を企画しました。
●この事業を通した将来的な展望はありますか?
「忍者」はコロナ後のインバウンドも視野に入れたテーマです。大田区内で定期的にこういったイベントを開催し、認知を広げ定着させたいと思っています。海外から来られた方が空港から商店街に来てイベントを楽しみ、買い物や飲食をしてもらうことで、個店ではなく商店街全体としてインバウンド誘致が狙えることも期待しています。
子供も大人もご年配の方も海外の方も、みんなが参加して楽しめるイベントを企画して、人と人のつながりが今後も続いていくようにしたいです。
●ふたつの商店街で実施するにあたり工夫した点はありますか?
商店街と言っても結局は人と人。商店街同士の接点は元々あまりありませんでしたが、一緒にやってみることになり、目的や考えを共有、理解するために何度も直接会ってお話をしました。
隠れ忍者などで協力していただく店舗にも、直接足を運んで声がけをしました。
今回の事業を通じて、両商店街でのつながりを持続していけるような企画作りを今後もしていこうという話も出てきています。
こうした活動の中で、商店街の垣根を外していきたいですね。それが地域貢献のきっかけになると思っています。
こういった事業でつながれた方たちはみんな熱量のある方なので、楽しいアイデアや企画はどんどん広がります。やはり、面白くなければ続かない、楽しむことが続ける秘訣だと思います。
●事業を通して実感できた効果はありましたか?
イベントに参加した親御さんからはとても喜ばれました。現場でもそういう声をたくさん聞くことができましたし、何より子供たちがとにかく楽しんでくれました。
地域に子供が来てくれると、その子供の笑顔を見る大人たちもすごくいい刺激をもらえます。
「商店街内を親子で歩く姿をたくさん見ることができた」「初めて来店してくれたお客様もいた」と、店舗からも良い反応をもらえました。やってよかったです。
●次世代リーダーをやってみたい!という方へのメッセージをお願いします
自分たちより若い世代の方に、地域の活動に取り組むことの面白さを伝え、巻き込んで行きたいですね。
“地元なんてつまらない”と都心に出るのではなく、地元にも面白いことをやって楽しそうにしている人たちがいることを見てもらいたいです。
商店街単位だけで何かをしようと思ってもできないことや限界はたくさんありますが、
他の商店街や横のつながりに目を向ければ、一人ではできないことが実現できますよ。
●この事業について
○事業名:忍者フェスタ
○実施期間:2022年1月23日開催
○実施場所:雑色駅前広場および南六郷団地広場