コロナ禍が始まって、二度目のゴールデンウィークがやって来ようとしています。あまり遠くに出かけることもできず、外で飲食も思うようにできない状況が続きます。大人も弱るけど、子どもたちも行く先が無くて困ってしまいそうです。そこで、紹介したいのが街の駄菓子屋さん。親としては、あまり入り浸りになられても困るところでしょうが、子どもたちにとって駄菓子屋は、近所で気軽に出会える非日常の特別な空間。
西糀谷観音堂商店会にある“魚春”は、地域の子どもたちから人気を集めている「魚屋」さん。「もうここで80年以上になりますかね」と言うのは店主の笹山右京さん(72歳)。「元々は魚屋さん、主人の祖父の名前を取って『魚春』なの。今は何でも屋さん」と語るのは、美味しそうな焼き魚を調理中の奥さん、洋子さんです。何でも屋さんと言うように、魚ばかりでなく、野菜や果物、惣菜もあります。そして何より子どもたちから人気を集める秘密は、今ではお店の表半分以上を占めるようになった駄菓子売り場。
「10年くらい前から駄菓子を扱い始めたんだけど、定着するまで4〜5年はかかったかしら。商売はなかなか難しいわね」と言う洋子さん、「地域のお店だからね、子どもたちの成長の様子も見られるの。それも楽しみかな。最初のころに来ていた子どもが子どもを連れて遊びに来たりするのよ」と笑顔で語ります。時には叱ることもあるけど、それも心配してのこと。商いを通じて地域の子どもたちの生活を見守るのも商店会のお店の大事な役割の一つですね。今日もまた、子どもたちや親子連れが魚春に立ち寄って笑顔になっていきます。
魚春
営業時間:午後2時〜午後8時
定休日:日曜日(連休中は日曜以外は概ね営業予定)
主催者名 | 西糀谷観音堂商店会 魚春 |
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最寄り駅 | 大鳥居駅(京急空港線)、糀谷駅(京急空港線) |
住所 | 大田区西糀谷3-16-9 |
お問い合わせ | 03-3741-9430 |