過去に実在した競走馬を擬人化した人気のゲーム「ウマ娘」に2022年6月から「イナリワン」が実装されました。イナリワンは大井競馬場でデビューし、中央競馬に移籍後は天皇賞(春)、宝塚記念、有馬記念などのG1レースを制して、オグリキャップ、スーパークリークと共に「平成三強」と呼ばれていました。
命名にあたって、馬主さんが穴守稲荷神社の熱心な崇敬者で神職に相談したところ、穴守稲荷に由来する「イナリ」に「一番出世してほしい」との願いを込めて「ワン」をつなげた「イナリワン」にしたと伝えられています。
社務所では優勝レイや写真などイナリワンゆかりの品々を直に見ることができます。神社参拝ののちに社務所に「見学したい」と声を掛けてください。
穴守稲荷神社境内と社殿。右に見えるのが千本鳥居
朱色の鳥居が並び目にも鮮やかな千本鳥居
穴守稲荷神社は明治以来、大正・昭和を通じて、多くの参拝者が訪れる当時の人気スポットでもありました。しかし昭和20年8月の終戦後、敗戦と云う未曾有の大混乱の中、米軍による羽田空港拡張の為、従来の鎮座地(東京国際空港内)より48時間以内の強制退去を命ぜられました。そしてその年の9月、地元崇敬者有志による熱意の奉仕により境内地700坪が寄進され、仮社殿を復興再建。現在地に遷座したとのことです。
千本鳥居の奥にできた「稲荷山」。頂上にお社が鎮座しています
「奥の宮」には、古くからの言い伝えで商売繁盛などのご利益があると言われる「穴守の砂」が置いてあり、いただいていくことができます。
〜その昔羽田浦の要島にいたひとりの老翁が漁より帰ってきて魚篭を見ると、釣ったはずの魚は無く湿った砂が残っていました。そんな日が続いたので、訝しく思った老翁が村人に聞いたところ、狐の仕業とし穴守稲荷の社を囲んで狐を捕えましたが、老翁は狐を赦し解放してやりました。するとそれからのち、老翁が漁に出る度大漁になりました。魚篭には多くの魚とわずかな砂があり、これを砂庭に撒くと千客万来し、老翁は富を得たとのこと。こののち、招福の徳を得むと 穴守の砂を求める者が四方八方から訪れるようになりました。〜
奥之宮の奥には新たに「稲荷山」が造られ、頂上にお社が鎮座しています。午前8時ごろから午後4時30分まで登ることができます。
商売繁盛などのご利益があると言われる「穴守の御神砂」
現在の「京急空港線」もかつては「穴守線」であり、「空港線」に変わったのは1963年(昭和38年)のことでした。
近隣の商店街
羽田商店街振興組合
穴守ふれあい通りサンサン会
店名・施設名 | 穴守稲荷神社 |
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最寄り駅 | 穴守稲荷駅(京急空港線) |
住所 | 東京都大田区羽田5−2−7 |
Web | http://anamori.jp |
お問い合わせ | 03-3741-0809 |