1968年の開通から50年以上経過した首都高速1号線の高速大師橋。現在の交通量が1日約8万台と多く過酷な使用状況であることに加え、多摩川の流れを阻害しないよう、橋脚の間隔が長く、軽量化したことにより橋がたわみやすい構造で、橋梁全体に1,200箇所以上の疲労き裂が発生していることから、その架け替え工事が行われました。上の写真は架け替えが終わり開通した後の様子を捉えた写真(首都高速道路株式会社提供・2023年6月10日撮影)。写真の上が大田区側です。下の写真は架け替え前の状態。角度は違いますが新旧の大師橋入れ替えがよくわかります。
工事についての詳しい内容は公式サイト(首都高速道路株式会社)をご覧ください。
スライド式架け替え工事の様子が動画で公開されています。内容はこちら
今回の工事で注目されているのが、スライド一括架け替えの実現により、通行止め期間を最大限短縮したことです。
「スライド一括架け替え」は、現在の橋の横で新しい橋を現地で組み立て、出来上がったところで、古い橋を取り外し新しい橋と取り替えるということ。言葉で説明すると簡単なようですが、橋をそっくり架け替えるわけですから、入念な準備と技術の高さが求められます。身近なところで高度な工法による大工事が完了しました。
工事内容
(首都高速道路株式会社HPより)
工事による通行止め期間は2023年5月27日(土)から6月10日(土)までで工事は完了し、通行ができるようになりました。
住所 | 東京都大田区羽田2-32 |
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Web | https://www.shutoko.jp/ss/daishibashi/project/ |