1968年の開通から50年以上経過した首都高速1号線の高速大師橋。現在の交通量が1日約8万台と多く過酷な使用状況であることに加え、多摩川の流れを阻害しないよう、橋脚の間隔が長く、軽量化したことにより橋がたわみやすい構造で、橋梁全体に1,200箇所以上の疲労き裂が発生していることから、その架け替え工事が進められています。上の写真は架設の様子を捉えた航空写真(首都高速道路株式会社提供・2023年3月29日撮影)。写真の上が大田区側です。
工事や通行止めについての詳しい内容は公式サイト(首都高速道路株式会社)をご覧ください。


今回の工事で注目されているのが、スライド一括架け替えの実現により、通行止め期間を最大限短縮したことです。
「スライド一括架け替え」は、現在の橋の横で新しい橋を現地で組み立て、出来上がったところで、古い橋を取り外し新しい橋と取り替えるということ。言葉で説明すると簡単なようですが、橋をそっくり架け替えるわけですから、入念な準備と技術の高さが求められます。身近なところで高度な工法による大工事が行われることになるわけですね。

2週間の通行止め中の工事内容
(首都高速道路株式会社HPより)


工事による通行止め期間は2023年5月27日(土)から6月10日(土)まで。期間中は高速1号羽田線が終日通行止めになります。周辺の高速、一般道が渋滞する可能性が高いので、ご注意ください。
住所 | 東京都大田区羽田2-32 |
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Web | https://www.shutoko.jp/ss/daishibashi/project/ |