東急池上線池上駅降りてすぐ、左手に10歩も歩けば見えてくる瀟洒な外観。それが池上で60年続く喫茶店「欧風菓子エノモト」だ。
池上で60年続く「欧風菓子エノモト」
ケーキをメインにマドレーヌなどの焼き菓子を喫茶部門の他テイクアウトでも提供する。池上人はお茶するといえばがまず思いつくのが「エノモト」。品良く、美味しくて広々くつろげる空間は常にお客様でにぎわっている。
戦後、初代がパンの店「三河屋ベーカリー」を蒲田に開いたのが「エノモト」の始まり。昭和30年頃に二代目が洋菓子と喫茶部門をスタートさせ(昔風に言えばパーラー)、その後池上に移り約60年。昭和が終わる頃まではパンも焼いていたと言う。
L字型に奥行きがある店内。
快適な居心地のため何度か改装しているが、重厚なつくりの椅子は張り替えながら使い続けてそろそろ40年。昭和の懐かしさが残るのは歴史を刻んだ調度品の数々なのかもしれない。
40年使い続ける椅子。古さを感じさせない。
エノモトのケーキといえば代表格は定番と違うカタチのモンブラン。細い麺状でなく平たい板状のマロンペーストで中身を覆うスタイルだ。「麺状にするにはアルコールを多く使わなければならず、お子さまやお酒の苦手な方が食べられない」という理由で20年ほど前からこの形に。円柱型のショートケーキもなかなか他では見られないものだ。
お菓子作りを担うパティシエはベテランのチーフを含め5名。「みんなにエノモトの味をしっかり支えてもらってます。特に若手には毎月の新作ケーキを自由な発想で作ってもらってます」とオーナーの榎本さん。常に進化を怠らない三代目である。
右は2018年8月「どんと来い!幕末・明治プロジェクト」参加の安納芋ムース「ショコラ・ノワール」、左が2種のフランス栗ペーストで仕上げる「モンブラン」。
エノモトのアイスコーヒーといえばこのグラス!
メニューは洋菓子の他、トマトソースから手作りするナポリタンスパゲティも人気。開店当初から改良を重ね、懐かしくも新しい味としてお客様に愛されている。特注のパンで作るサンドイッチにもファンが多い。正統派の喫茶店でのんびりどうぞ。完全禁煙。
欧風菓子エノモト
〒146-0082 東京都大田池上6-2-18
03-3754-1155
営業 喫茶10:00〜19:00 テイクアウト10:00〜20:00
年中無休(お正月は短縮営業)
http://www.enomoto-cake.com/
@enomotocake_official
※価格は取材時(2018年)
商店街名 | 池上駅前通り商店会 |
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店名・施設名 | 欧風菓子エノモト |
最寄り駅 | 池上駅(東急池上線) |
住所 | 東京都大田区池上6ー2ー18 |
定休日 | 無休 |
Web | http://www.enomoto-cake.com |
お問い合わせ | 03-3754-1155 |