●この事業を企画したリーダー
1. 長原商店街振興組合
カフェと囲碁ひだまり(囲碁カフェ)/野田 麻由さん
2. 田園調布福徳商店街振興組合
米粉シュークリーム専門店 はづき(洋菓子店)/押田 貴史さん
●「からだにやさしい大田のお店」はどんな事業ですか?
大田区内にある自然食品、食物アレルギー対応をしている飲食店や小売店を一覧化し、アレルギーがある方が安心して立ち寄れるお店を紹介するパンフレットを制作しました。
食物アレルギーは本人だけでなく周りの方の理解がとても重要です。
アレルギーではない方にも理解を深めてもらえるよう、パンフレットには食物アレルギーについての解説も掲載しました。
小学生くらいのお子さんが読んで理解できることを意識し、漢字にはふりがなを振り、分かりやすい文章で、手に取りやすいデザインを目指しました。
パンフレットの最後には「アレルギーじゃない人がアレルギーがある人にできることってなんだろう?」という問いかけを掲載しています。子供から大人まで、みんなで食物アレルギーについて考えてもらえるきっかけになれば嬉しいです。
●この事業を企画した理由を教えてください
このパンフレットを作ろうと思ったのは、昨年私自身に小麦アレルギーがあることが判明したからです。
食物アレルギーを持っていても安心できるお店に行きたいと思ったとき、発信媒体としてまとまっているものが大田区にはなく、こういう情報を求めている方がいるのではないかと感じました。
ヴィーガン対応や、宗教上の理由で食べられないものに対応するお店も載せたかったのですが、現時点では大田区内にそういったお店が非常に少ないことから、今回は食物アレルギーのみにテーマを絞りました。
●事業の中で工夫した点はありますか?
パンフレットを制作するに当たり、まず区庁舎のチラシラックをリサーチしました。そこで感じたのは、文字情報が多く読みづらいという印象でした。
これでは情報が目に入ってこないと感じ、表紙は文字を少なく、イラストやデザインが可愛く目に止まることを意識しました。複数の表紙案を制作し、大人と子供にアンケートを取り、一番好評だったものを選びました。
最終的に決まったのは子供たちが選んだデザインです。大人は思考で選びますが、子供は直感で選ぶんです。
保育園などにも設置していただきましたが、子供の目線でもパッと見て手に取りたくなるデザインになったと思います。
まずは手に取って見てもらいたいですね。
●事業を通して実感できた効果はありましたか?
食物アレルギーを持つ小さなお子さんがいるお母さんからは「今までこのようなパンフがなかったので、アレルギーに対しての理解が深まるので嬉しい」という言葉をいただきました。
食物アレルギーに関心がない方でも、狙い通り「デザインがかわいい!」と手に取ってくださる方が多く、オーガニックやグルテンフリーなど、健康や食への関心を高めることにつなげられたのではないかと感じています。
このパンフレットをきっかけに「このお店に実際に行ってみたい」という声もいただき、店舗間のつながりを作ることもできました。
●次世代リーダーをやってみたい!という方へのメッセージをお願いします
他商店街や様々な業種の方とのつながりを持てるのが最大の魅力ですね。ただし消極的な方には向いていません。商店街の枠を超えてやりたいことがある意欲のある方はぜひチャレンジしてみてください!
●この事業について
○事業名:からだにやさしい大田のお店
○実施期間:2021年11月4日~2022年1月31日/A4サイズ三巻き折り仕様、全6ページのパンフレットを制作
○2022年2月より大田区庁舎や掲載店舗などに設置しています