なつかしくて
あたらしい。
懐かしいと思う人がいる。
新鮮と思う人もいる。
世代を越えたほっこり、
それが大田区の「レトロ」―
大型商業施設や飲食店、娯楽施設などの店舗が充実していてにぎやかなエリア。駅を囲むように商店街がひしめき、昔ながらの景観や店舗も多く残っています。
「屋上プラザランド」という名前で1968年に「東急プラザ蒲田」の屋上に開園。2014年3月に一時閉園するも、同年10月に「かまたえん」としてリニューアルオープンしました。観覧車も「お城観覧車」(1968~1989年)、「グレ太の観覧車 フラワーホイール」(1989~2014年3月)と名前を変え、現在は三代目の「幸せの観覧車」(2014年10月~)が都内唯一の屋上観覧車として大田区・蒲田を代表するランドマークの一つとなっています。
昭和44年(1969年)オープン。最初は鳥料理をメインに提供していたそうですが、その後、当時安かったイワシに目をつけていわし料理を看板として掲げたとのこと。店内には、長年交流のある力士をはじめ多くのタレントの色紙があり、開店後はすぐに満席になるほど人気店です。ぜひいわしが美味しい旬の時期に一度食べていただきたいです。
昭和22年(1947年)創業の知る人ぞ知る蒲田の老舗文房具店。蔦で覆われた外観から歴史を感じますが、驚くのはまだ早いです。中に入ると、店いっぱいに70年分の文房具の在庫やご主人の私物が所狭しと並んでおり圧巻です。ご主人にとって展示してあるもの1つひとつの物に思い入れがあり、大切に保管されています。気になる物を見つけたら、ご主人に聞いてみましょう。当時の時代背景やメーカー事情など面白い話をしてくださり、気がつけばあっという間に時間が経ちます。
昭和12年(1937年)創業。85年経った今でも泉質はほとんど変わっていない、非常に珍しい温泉です。 薪で沸かしている温泉は高温湯は約45度、低温湯でも約40度と熱め。解体で出る廃材を薪として使用しており環境に優しいです。お風呂は、超音波温泉、電気風呂、高温風呂、低温黒湯、水風呂、サウナ(別料金)が楽しめます。 2階の宴会場ではコロナ前まではイベントを多数開催していました。また、飲食メニューがとても充実しており、中でも名物の一つである釜めしのお米は湧き水で育てた新潟県栃尾産コシヒカリを使い、とり釜めしやからあげの鶏肉には宮城県産森林どりを使用するなど、栄養士の資格を持つ女将さんは体にいい食事にこだわっています。まずは温泉に入って日頃の疲れを癒やしたのちに、女将の料理を愉しむのが最高でしょう。
京急線の西側はJR蒲田駅から続く商店街(蒲田東口商店街)などがあり人通りも多いですが、東側は比較的落ち着いた雰囲気で住宅地が広がっています。
糀谷駅から歩いてまもなく、赤い看板が見えてきたら喫茶チェリーの到着です。店内は広々として落ち着いており、のびのびと過ごすことができます。メニューが豊富で、珈琲はもちろんスイーツや食事もしっかり愉しむことができます。中でもレトロを感じたい方にイチオシなのが、ナポリタンとクリームソーダの究極の組み合わせ。特にクリームソーダは、今となっては中々お目にかかれない、真っ赤なさくらんぼが入っています。
駅チカの商店街あすとに入ってすぐにある但馬屋(タジマヤ)では、煎豆や落花生を専門に取り扱っています。なんと豆はお店の奥で60年もののロースターを使用してじっくり煎っている。(大豆で約60分ほど。)大量生産で加工される煎豆では決して味わえない、深い味を楽しめます。ロースターや豆の入れ物の番重はもう修理ができず、大切に使っているとのこと。 創業はルーツをたどると文久元年、現在の兵庫県北部にあった但馬の国から始まりました。
昭和46年(1971年)開店。現マスターは二代目の宮沢孝昌さん。 昭和から変わらぬモーニング用のプレート、革の椅子、赤い絨毯、現役で使われているダイヤル式の電話など、昔ながらのスタイルが好きな方はたまりません。 明るすぎず暗すぎず、重厚な雰囲気もありながら堅苦しさはなく落ち着いた雰囲気。早朝のオープンと同時にほぼ席がいっぱいになるほど人気で、初めてのお客様でも物腰柔らかで気さくなマスターが温かく迎えてくれます。
アーケード街にあるお惣菜屋さん。季節の野菜をはじめ、80種類ちかくの品数を朝から仕込んで販売してます。驚くべきポイントは値段の安さ、そして料理の幅広さです。昔ながらのコロッケもあれば、ラタトゥイユなど珍しいメニューもあります。ちなみに柏庵を営んでいるのは、大森で90年以上の歴史を誇る老舗お蕎麦屋さんです。
「なつかしくて、あたらしい」
懐かしいと思う人がいる。
新鮮と思う人もいる。
世代を越えたほっこり、
それが大田区の「レトロ」―